ダイエットの種類はいまや星の数ほどあります。しかし「毎日運動なんて無理だよ」「食べる量の制限は嫌だ」などと、あれこれ理由をつけて続かない人の方が多いでしょう。
そこでいま注目されてるのが水ダイエット。しかし、「水ダイエット?あー、芸能人とかが1日2リットル水飲んでるアレね」「水でダイエットって本当に効果あるの?」と、水ダイエットに対する疑問をよく耳にします。
そこで、本日は水ダイエットの効果や、気になる疑問についてお話していきますね!
水ダイエットって本当に効果あるの?
まずそもそもの話として、水ダイエットは本当に効果があるのか?という疑問がありますよね。
結論から言えば、効果はあります。ありまくりです。
それも、ダイエットだけではなく、健康への効果も大いに期待できます。
ではどんな効果があるのでしょうか?ざっと一覧にしてみました!
1.代謝が上がる
2.体温が上がる
3.便秘解消
4.むくみ解消
5.血流が良くなる
6.老廃物が流れ出る(デトックス)
7.美容効果
8.食欲抑制
ひとつずつ見ていきましょう。
1.代謝が上がる
代謝が上がることで、エネルギーの消費率が上がり、脂肪が燃えやすい身体を作ることができます。
代謝が上がる仕組みは簡単。冷たい水を飲むことで、一時的に体温が下がりますよね。
身体は下がった体温をもとに戻そうと、エネルギーを消費し、結果代謝が上がるという原理です。
2.体温が上がる
これは先ほどの代謝が上がることとも関連しています。
水を飲むことで一時的に体温が下がる→元に戻すという身体の働きによって体温が上がります。
体温が1℃上がると、免疫力は5〜6倍、基礎代謝量は13〜15%上がると推定されています。反対に、体温が1℃下がると、免疫力は30%低下します。
昔の日本人は平均体温が36.9℃ありました。昔の人が健康的だったのは、体温が高かったのもあるのですね。
水を飲んで平熱体温を上げましょう!
3.便秘解消
水を飲むことは、大腸のぜん動運動を促進させます。
逆に水分が足りないと、ぜん動運動が活発化しないので便秘になりやすくなります。
おすすめは、朝起きてすぐに冷たい水をコップ一杯飲むこと。冷たい水は、休んでいた大腸を起こす役割を果たします。
我々の感覚でも、便は含水量によって軟らかさが変わることはわかりますよね。
げりにならない程度に、適度な軟便を目指して水を飲むことを心がけましょう!
4.むくみ解消
女性の悩みの1つに、身体がむくみやすいことがあります。その原因は、女性の方が平均5%も水分量が少ないこと。
女性は、妊娠にそなえるため脂肪が多く、反対に筋肉量が少なめなので、どうしても身体の水分量が少なくなってしまうのです。
実は、この水不足が、むくみの原因なのです。「え?水を飲むからむくむのではないの?」と思うかもしれませんが、それはれっきとした誤りです。
例えば、あなたはお金に困っているとき、いまあるお金を簡単に使わず、できるだけ貯金しますよね?
水も同じです。
体内の水は血管から染み出て、細胞に栄養を届けると同時に体内の老廃物を集め、汗や尿として体外に排出されるのが通常。しかし、水不足の状態だと、老廃物を含んだ水でも身体は「貴重な水」と判断し、溜め込んでしまいます。これがむくみの原因です。
むくみは見た目だけでなく、老廃物を溜め込むので健康にもよくありません。むくみのときこそ、水分補給を意識しましょう!
5.血流が良くなる
血液は私たちの身体を流れ、大切な栄養素を運び、老廃物を回収する役割を担っています。
この血流を良くするのに欠かせないのが「水」です。水は、血流を良くする働きを持っています。
しかし、水不足になると血がドロドロと粘り気が生じ、血流が悪くなってしまうのです。
血流が悪くなると、身体に栄養素が運ばれにくくなったり、老廃物が回収されにくくなったりと、身体の健康に支障をきたします。
代謝やむくみと違い、血流は良いのか悪いのか判断しにくいですが、水分が足りてないなと感じたら、その都度水分補給をしましょう!
6.老廃物が流れ出る(デトックス)
デトックスとは、体内に溜まった毒物(老廃物)を体外に排出することを言います。
老廃物を排出するのは、
①便 70〜80%
②尿 20%
③汗 3〜5%
と言われており、水を飲むことでデトックスが促進されます。
仕組みはいたって単純で、新しい水が体内に入ることで、老廃物を含んだ古い水が便や尿、汗として体外に放出されるだけ。
逆に水分不足だと、身体は少ない水を溜め込み、老廃物を体内に残したり、むくみが生じたりします。
デトックスがきちんと行われているかの目安は、一日の排尿回数です。排尿回数が8〜10回が目安となります。それ以下は水不足、それ以上は飲みすぎと判断して良いでしょう。
汗をかきやすい方は十分デトックスできているのではないか?と思いがちですが、汗の量は人の体質によるので、残念ながら目安にはなりません。
汗っかきなだけで、実は水不足であることも多々ありますので、汗ではなくあくまで排尿回数で判断すると良いでしょう!
7.美容効果
水ダイエットが美容に良いのは、女性にとって最も嬉しい効果ではないでしょうか。
水が美容に良いと言われるのは、以下3つの効果があるからです。
1.肌の透明感が増す
2.ニキビが解消する
3.乾燥肌やシワ、肌のたるみが改善する
このように、十分な量の水が体内を循環していることで、肌質は大幅に改善されます。
肌に優しい洗顔フォームを使い、パックも欠かさず、かつよく寝ているのに肌の状態が良くないの場合、水不足を疑ってみましょう。
8.食欲抑制
水を飲むことで胃液が少々薄まり、一時的ではありますが食欲が抑制されます。
食事前に水を飲んだり、食事中にもこまめに飲むことを意識すると、食べ過ぎを防ぐことができます。
水ダイエットに関する疑問に答えてみました!
ここまでは水ダイエットの効果について紹介してきました。
ここからは、水ダイエットにまつわる疑問をひとつひとつ解消していきましょう!
水って1日2リットル飲まなきゃいけないの?
水って2リットル飲まないと効果ないの?という疑問ですが、これは当たっても間違ってもいます。
絶対2リットル必要と言うわけではなく、体重に応じて、2リットル必要だったり、不要だったりするのです。
一般に、体重×4%=必要な水量 です。
つまり、体重が60キロの人は、60×4%=2.4リットル。
50キロなら50×4%=2リットルです。
な水は毎日2リットル飲むべき!と言われるのは、体重を50キロの人を基準にしているからなので、必ずしも2リットル飲む必要はありません。
なので、「実は必ずしも2リットルである必要はなく、体重×4%の量が適切」が答えとなります。
まとめて飲むのべき?こまめに飲むべき?
水はこまめに飲むべきです。一気に飲んでも、お腹を壊してしまうだけです。
水は、適切なタイミングに、適量を飲むことが大切です。それは、「汗をかく前」と「汗をかいた後」です。
一例ですが、私が水を飲むタイミングは7つ。
1.起床時
寝ている間に汗をかくので、コップ一杯(200〜300ml)程度水分補給をします。これで、寝汗として体外に出た水分は補給できます。
また、起床時に水を飲むことは、休んでいる大腸を起こす働きもあります。
2.運動前
運動すると汗をかくので、その分を見越してコップ一杯分を水を補給します。直前に飲むと、運動中にお腹が痛くなることがありますので、目安として30分前には飲み終えるようにします。
実は、運動後よりも運動前の水分補給の方が大切なんです。それは、汗をかくと体内から水分がなくなり、血がドロドロします。ドロドロの血は流れが悪く、全身に栄養が運ばれないので、ボーッとしてケガをしやすくなったり、運動能力が低下します。最悪の場合、熱中症にも。
そうなってしまってからでは遅いので、血液がドロドロになるのを防ぐために、運動前に適度に水を飲むのです。
3.運動後
運動前の水分補給が大切だと言いましたが、運動後にもきちんと飲みましょう。
汗として出て行った水分を改めて補います。
「運動前にたくさん飲んだから平気!」と水分補給を怠ると、運動後に水分不足で気分が悪くなります。
4.入浴前
入浴前に水を飲むのも、運動前に飲むのと同じ理由から。つまり、入浴中に汗をかくことを想定し、血液がドロドロになることを防ぐためですね。
入浴中って意外に汗をかくんですよね。42℃のお湯に15分つかれば、800mlものあせをかきます。
5.入浴後
こちらも、運動後と同じです。なので割愛します。
6.食事前
食事前に水を飲むのは空腹を満たすためです。お腹が空くとどうしても食べ過ぎてしまうので、空腹時ほど水でお腹を満たしましょう。
しかし、飲みすぎて食べれないと、栄養が摂れずに本末転倒ですので、コップ1〜2杯に止めておきましょう。
7.就寝前
就寝前に水を飲むのは、運動前や入浴前と同じ理由からですね。
人は寝ている間にコップ一杯分の寝汗をかくと言われていますので、その分を補いましょう。
飲みすぎると寝汗の量が増え、朝起きて気持ち悪い思いをするので、コップ一杯以上は飲まないようにしましょう。
水ダイエットは水道水でもいいの?
これは諸説ありますね。
日本の水は安全→水道水で充分!
水道管は汚い→水道水は危険!ミネラルウォーターを飲むべき!
世界で蛇口をひねって出てくる水道水を飲めるのは日本くらいだ!とも言われますが、サビだらけの水道管の中を見せられたら、水道水を飲みたくないとも思いますよね。
個人的には、ミネラルウォーターをオススメします。安全面でより確実なのもありますが、1番は「味」ですね。
水道水は、ミネラルウォーターと違って消毒剤が微量ですが含まれており、若干味が落ちます。1日2リットル前後飲むわけなので、少しでも美味しいものを選ぼうというのが私の考えです。
ちなみに、安いスーパーや通信販売だと2リットルの水を1本100円前後で買えます。一カ月でも3000円前後と考えれば、金銭的には大した出費ではありませんよね。
水ダイエットに適したミネラルウォーターは?
一般的には硬水が良いと言われています。
そもそも軟水と硬水の違いは、水1000ml中に含まれているカルシウムとマグネシウムの量が120mg/l以下で軟水、以上で硬水とされます。
水ダイエットには硬水が良いと言われるのには理由があります。それは、水中のマグネシウムとカルシウムの量が多く、便秘を解消したり、脂肪の吸収を抑えてくれるからです。
ちなみに、我々日本人が飲みなれているのは軟水です。水道水も、いろはすも、サントリー天然水 南アルプスも、森の水だよりも、全部軟水。
日本で硬水のミネラルウォーターといえば、やはり有名なのはエビアンとコントレックスでしょう。これらはフランス産のミネラルウォーターで、マグネシウムやカルシウムが多く含まれています。
しかし、硬水ダイエットは
・慣れない味から、大量に飲めない
・便秘体質でない人は、飲みすぎると下痢になりやすい
・硬度が高いと、胃腸への負担になりやすい
などのデメリットもあります。なので、便秘体質で、味に抵抗がない人は硬水にしてみると良いでしょう。
おわりに
水ダイエットの効果と、気になる疑問について解説してみました!いかがでしょうか?
水ダイエットは、他のダイエットと比べ続けやすいというメリットがあります。しかし、栄養バランス良く食べる、適度に運動する、十分な睡眠を取るなど、普段の健康生活を守った上で効果を発揮するものです。
水ダイエットだけしていれば大丈夫というわけではないので、日々健康やダイエットを心がけましょう!