昔から、何かを成し遂げるには目標と計画が必要だと言われますよね。「目標設計のための10の方法」「行動計画の立て方」などがネットメディアや本で多々紹介されています。目標がない人は成功しない!とまで言われることもしばしば。しかし、「目標って本当に重要なの?」というのが私の考えです。
「今年度の私は違うぞ。絶対5キロ痩せるぞ!」と意気込んでも、1か月後には表参道のスイーツをinstagramにupしている光景をよく見ます。当初の目標はどこへ行ってしまったのか…
私が思うに、目標よりも大切なのが、”
継続できること”です。それさえできれば、目標を無理やり作らなくても大きな山を越えられると思います。
目標を立て、努力を継続できるのは一握り
一般には、①目標⇒②計画⇒③実行が善とされますよね。
例として美しいスタイルで有名なローラを挙げてみましょう。
①目標:美しいスタイルを保つ
②計画:
・運動⇒週3回のジム通い、キックボクシング、移動のときは階段、毎日腹筋を70回
・食生活⇒朝はアサイーボールやシリアル・ヨーグルト、グリーンスムージーやチアリードドリンクのみ。夜は「食べ順」を必ず守り、野菜→タンパク質系料理→炭水化物稜威の順番で食べる。
・甘いものや高カロリーな食事が続いたら「クレンズジュース」ですぐにリセット。
・翌日にむくみを残さないためにリンパマッサージ
③実行:計画したことを愚直に実行する
パッと見の印象として、かなりしんどいイメージがありますよね...
ストイックな運動に食事制限、さらにお酒も飲めない。時間的制約も受ける。正直しんどいと思います。
おそらく、並大抵の人ではここまでできないでしょう。未来のため、現在の行動を制限することは並大抵のことじゃできません。それが人間です。
生物学的に考えてみてもこれは仕方がないことで、人間はかつて過酷な競争環境、適者生存・弱肉強食の世界で生きてきたため、
”今”に適応することを遺伝子としてインプットされています。そのため長期的な視点を持つことが苦手なのです。
そんなある種の人間の条理に逆らい、不確実な未来の目標に向かって今を努力できる人は、
ほんの一握りのある意味での”天才”なのです。
大抵の人が三日坊主になってしまうのも当たり前なのですね。
目標を持ち、ストイックに頑張ることが良いかどうかは限らない
私たちは家庭でも学校でも塾でも「目標を持て!」と言われて育ってきましたが、そもそも目標を持つことは、必ずしも良いとは限らないのではないでしょうか?そう考える理由は3つあります。
①目標だけ高くなりがちで、挫折しやすい
目標が高いと挫折します。これは皆さんも経験したことがあるでしょう。
三日坊主で終わってしまう人がこのタイプですね。
②すぐ次に向かってしまい、達成感を得られない
努力を続けると人は成長しますが、さらに大きな達成感を得ないと満足できなくなるジレンマに苛まれます。
ああしなきゃこうしなきゃと追われ始めると、永遠と達成感を得られないことに。
③無駄や遠まわりを経験することがない
例えばアーティストになろうとギターだけを練習することを目標にしてしまうと、他の楽器に興味を持てなくなります。しかし時にはベースやドラム、ボーカルなど他のパートに寄り道することも必要。無駄を経験することで、自分のパートへの理解が深まることもあるのです。
目標がない人は、継続できる工夫をしよう
目標や計画を立てることよりも重要なこと。それは
継続できる工夫をすることです。それさえできれば、具体的な目標がなくても問題はありません。むしろ、目標が継続の妨げになるのであれば、目標がない方が望ましいのです。
継続できるように工夫するにはどうすれば良いか?そのポイントは以下3つです。
1. 毎日できる方法の設定
2. 毎日できる量の設定
3. 代替案の検討
まずは、女性の代表的な悩みであるダイエットを例にとって考えてみましょう。目標を設定するならば、「2か月で10キロ痩せる」です。
そのための計画は毎日朝30分早起きして3キロランニング、スイーツ制限といった感じになるでしょう。当然、三日坊主で終わる可能性大ですよね…。
一方、考え方を変えてみて、上記の1~3にあてはめてみると…
1. 3キロランニングは大変⇒駅まで歩く
2. 往復は大変⇒帰りのみバス
3. お風呂で1時間映画を見ながら半身浴もありなのではないかと他の方法を検討
大切なのは、「
2か月で10キロ」という目標を外してしまうことです。
目標や計画に縛られず、考えた量や方法を楽しく継続し、習慣化させること。痩せなきゃという「義務感」を「楽しみ」に変えること。これが継続できるコツです。
これらを苦なく半年、あるいは1年間続けてみたらどうでしょうか?きっと、今より数キロ減量できているはずです。一方、無理な目標を設けて三日坊主を繰り返していても、2ヶ月どころか半年1年でも変化しません。いや、ストレスのによる反動でむしろ増量しているかもしれません。
目標がなくてもよし。無理をしないで、継続的に。
ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか?
おわりに
いかがでしょうか?
行先を見定め、逆算して旅路を選ぶのが向く人も当然います。
一流アスリートやトップモデルなどはそちらの部類でしょう。
しかし、少なくとも山か海かを間違えることだけ避ければ、あとは
目の前の道を楽しみながら進むのもありではないでしょうか?
「楽しく継続していたら、気付けばドデカイ山を超えていた。」
そんな日があなたにも訪れるかもしれません。