【定番編】努力を継続したい人のためのことわざ5選
①継続は力なり
1つ目は「継続は力なり」です。このことわざは、何ごとも継続して頑張ることで報われることを意味しています。また、物事をコツコツと継続することで、実力がついてくるという解釈もできます。継続に関する最も有名なことわざです。
②塵も積もれば山となる
2つ目は「塵も積もれば山となる」です。塵のように小さなものでも、たくさん集まると山になります。このことから、小さなものの積み重ねを軽んじてはいけないことを意味しています。何かを頑張る人にとっては、小さな努力を積み重ねることを応援する一言です。
コツコツと努力を積み重ねると報われるというポジティブな意味に捉えることもできますが、日々の小さな努力を怠り続けると取り返すことに苦労するというネガティブな意味に捉えることもあります。
③石の上にも三年
3つ目は「石の上にも三年」です。冷たい石の上でも長時間座っていれば温まることから、忍耐強く頑張ることで報われるという意味になります。ただしここでいう「三年」は単に3年を意味するのではなく、長時間であるという意味になることに注意しましょう。
④千里の道も一歩から
4つ目は「千里の道も一歩から」です。千里にも及ぶはるか長い旅でも、足下の一歩の積み重ねの積み重ねです。このことから、大きなことを成し得るためには身近なことから地道にコツコツと行うことが大切であるという意味になっています。大きい目標を掲げている人を応援するような一言です。
⑤七転び八起き
5つ目は「七転び八起き」です。7回転んで8回立ち上がることから、何度失敗してもまたやり直すことを意味することわざです。四字熟語では「七転八起」になりますが、「七転八倒」とは意味が大きく違うので注意しましょう。後者は、転がり回って苦しむという意味になります。
「七転び八起き」は、努力しても失敗が続いている人を応援する一言といえます。また縁起ものの「ダルマ」の意味としてもおなじみの言葉です。
【自然編】努力を継続したい人のためのことわざ7選
①雨だれ石を穿つ
1つ目は「雨だれ石を穿つ」です。どんなに小さな努力でも、積み重ねるといずれは報われることを意味しています。軒から落ちる小さな雨粒が、石の同じ場所に何度となく落ち続けると穴が空いてしまうことに由来しています。小さな努力をコツコツと継続することを応援する言葉で、四字熟語では点滴穿石になります。
②細き流れも大河となる
2つ目は「細き流れも大河となる」です。細い水流が集まれば大きな川になります。このことから、小さな努力でも日々コツコツと積み重ねると大きな成果として実ることを意味しています。
③転がる石には苔は生えぬ
3つ目は「転がる石には苔は生えぬ」です。山の石に苔が生えるには、長い年月同じ場所にあり続けなければなりません。このことから、あれこれと行動を変えてしまうと結局定着しないことを意味しています。裏を返すと、日々忍耐強く頑張ることで実るとなります。
また、仕事をコロコロ変えることで、経済的にも落ち着かないことを意味する場合もあります。ただし、西洋ではあれこれと行動を変えることで、いつまでも活発でいられるというポジティブな意味合いで捉えれられています。
④桃栗三年柿八年
4つ目は「桃栗三年柿八年」です。桃や栗は芽生えてから実るまで3年、柿では8年かかります。このことから、物事を始めてから実るまでにはそれ相応の時間がかかること、忍耐強く頑張る必要があることを意味しています。
また、「桃栗三年柿八年」の後には「柚子は九年」「梅は酸い酸い十八年」などの言葉が続きます。どのバリエーションの言葉でも、日々忍耐強く努力することの大切さを示していることに変わりはありません。
⑤人跡繁ければ山も窪む
5つ目は「人跡繁ければ山も窪む」です。登山でたくさんの人が頂上を目指すと、その重みで山が窪んでしまいます。このことから、小さな努力が積み重なると、実ることを意味するようになりました。
⑥良い花は後から
6つ目は「良い花は後から」です。先に咲いた花よりも後から咲いた花の方が美しいことから、目先の小さな利益に飛びつかなくても後から利益が大きく実ることを意味しています。四字熟語の「大器晩成」に似た意味となっており、気長に努力することの大切さが謳われています。
⑦夜明け前が一番暗い
7つ目は「夜明け前が一番暗い」です。苦難に直面している時、そこから抜け出す直前が一番厳しい事態であることを意味しています。地道に努力を継続していて、本当に苦しい状況になったときの、応援の一言です。
【動物編】努力を継続したい人のためのことわざ3選
①牛の歩みも千里
1つ目は「牛の歩みも千里」です。牛のようにゆっくりした速度で歩いても、千里に達することができることから、ゆっくりであっても忍耐強く努力を積み重ねると報われるいう意味になります。牛は歩く速度がゆっくりしていることを示すのによく使われます。
②騏驥も一躍に十歩すること能はず
2つ目は「騏驥も一躍に十歩すること能はず」です。よく走る馬を意味する「騏驥(きか)」であっても、一跳びで十歩分も進むことはできないことから、どんなに才能があってもコツコツと努力することが大切であることを意味します。
③雀の巣も構うに溜まる
3つ目は「雀の巣も構うに溜まる」です。雀は少しづつ材料を集めて巣を作ります。このことから、少しの額でも地道にコツコツと貯蓄し続けると、大金になることを意味するようになりました。もちろん貯金に限らず、努力を積み重ねると報われるという意味で捉えることもできます。
【事業・商売編】努力を継続したい人のためのことわざ7選
①ローマは一日にして成らず
1つ目は「ローマは一日にして成らず」です。古代ローマ帝国を築くには500年もの長い時間がかかりました。このことから、大事業を行うには、それ相応の努力を地道に継続しなければならないことを意味しています。
②商いは牛の涎
2つ目は「商いは牛の涎」です。牛の涎が細長く垂れることから、商売事においては、牛の涎のように細く長く日々地道に努力することが大切であることを示すようになりました。商売で一攫千金を狙って失敗すると後を引くことから、その戒めとしても捉えられます。
③売り出し三年
3つ目は「売り出し三年」です。商売を始めて3年は、経営が不安定で利益が出ません。しかしこの期間に忍耐強く商売すれば、軌道に乗って実ると言われています。このことから、何事も辛くても3年の日々は辛抱強く頑張るようにという意味になります。
④辛抱する木に金がなる
4つ目は「辛抱する木に金がなる」です。忍耐強くコツコツと頑張ることで実る、つまり報われるという意味になります。また、ここでいう「木」は「気」とかけているとも言われています。
⑤ぽつぽつ三年波八年
5つ目は「ぽつぽつ三年波八年」です。日本画の世界ではぽつぽつと呼ばれる苔を描けるようになるのに三年、波を描けるようになるには八年かかると言われています。
このことから、物事を一人前に習得するには、それなりの日々の努力が必要だという意味になります。日本画に限らず尺八などでも同じような言い回しがあるので、下記を参考にしてください。
- 首ふり三年ころ八年(尺八)
- 櫓三年に櫂八年(船)
ぽつぽつ三年波八年の類語
⑥創業は易く守成は難し
6つ目は「創業は易く守成は難し」です。すでにある事業を存続させることは、新しく事業を始めるよりも難しいことを示しています。古代中国の国家について問答した故事に基づいていますが、もちろん商売などの事業にも通じます。
【人物編】努力を継続したい人のためのことわざ4選
①愚公山を移す
1つ目は「愚公山を移す」です。古代中国の愚公という老人は、家の前にある2つの山を動かすために土を運び続けました。地道に土を運ぶ愚公を見た神様が山を平らにしました。この故事から、忍耐強く頑張ることで報われることを意味しています。
②仏も昔は人なりき
2つ目は「仏も昔は人なりき」です。平家物語の中で平清盛の語った言葉に由来するもので、「われらも終には仏なり」と続きます。合わせて現代にすると「人々から尊敬される仏様であってもかつては凡夫、つまり普通の人間であり、修行を積み重ねることによって仏様になった。我々も、最後には仏様になれる。」となります。
このことから誰でも日々の努力を積み重ねることによって、立派な人物になれるということを意味します。仏教用語で普通の人を示す「凡夫」を使って「仏も昔は凡夫なり」とも言います。
③生まれながらの長老なし
3つ目は「生まれながらの長老なし」です。生まれながらにして立派な人間はおらず、努力を積み重ねることによって立派な人物になることを意味しています。このことから、立派な人物になるには日々コツコツと努力をする必要があることを示しています。
④上手昔より上手ならず
4つ目は「上手昔より上手ならず」です。物事が上手な人はもともと上手な訳ではなく、それ相応の努力を積み重ねた結果です。このことから、物事が上達するにはそれなりにコツコツと努力することが大切であることを意味するようになりました。
物事を上手に行っている人は、努力する姿を見せないだけかもしれません。何かを上達するために頑張る人を応援するのにぴったりの一言です。
【こんな言葉も】努力を継続したい人のための熟語4選
①運根鈍
1つ目は「運根鈍」です。物事が報われるためには、運と根性と粘り強さが必要であることを示しています。地道に努力することのスローガンにぴったりの一言です。ここでいう「鈍」は鈍いという意味ではなく、粘り強いという意味であることも覚えておきましょう。
②面壁九年
2つ目は「面壁九年」です。ダルマさんのモデルである、達磨大師が九年もの年月を壁に向かって座禅を組んで悟りを開いたことから、長い時間をかけて地道に専念することを意味しています。何かを極めたい人を応援するのにぴったりな四字熟語です。
③駑馬十駕
3つ目は「駑馬十駕」です。生まれ持った才能がない馬でも努力をすれば、やがて才能のある馬にも追いつきます。このことから駑馬十駕(どばとうが)は才能がなくても努力をすれば実る、才能のあるものに及ぶことを意味してます。
この言葉の後には「跛鼈千里(はべつ(も)せんり)」と続き、こちらも地道に努力すれば実ることを意味しています。跛鼈とは、足を怪我したスッポンを指します。
④磨斧作針
4つ目は「磨斧作針」です。古代中国の詩人である李白は若い頃、斧を磨いて針を作ろうとしている老婆を見て努力の大切さを学びました。このことから磨斧作針(まふさくしん)は、忍耐強く努力するさまを意味する言葉になりました。「磨杵作針(ましょうさくしん)」とも言われます。
努力の継続を応援することわざを知ろう!
努力の継続に関することわざは、自然現象や事業にまつわるものがたくさんあります。座右の銘として心に留めておくことも、周りの人への応援のメッセージにすることもおすすめです。
下記の記事では、「頑張る」をキーワードに四字熟語をまとめています。使いやすい例文と共に言葉の説明をしていますので、ぜひこちらも参考にして下さいね!
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