学生時代が終わり、仕事を始めて数年ですっかり常識ある社会人として日々仕事に励む日常を過ごすことでしょう。
しかしその日常に疑問や違和感を感じることもまた不思議なことではありません。全てがうまくいってる様で「私って、こうなりたかったんだっけ?」「きちんと自分の人生を生きてるのか?」と急に立ち止まる時がきたりします。
きっかけは些細なことかもしれません、でも自分から発する潜在的な意識に心を傾けてみるのもいいのではないでしょうか?
本日は、「自分の人生を生きる」というテーマで書いてみました。
1.きっかけは些細なこと
私は現在インド人の夫と二人の息子とインドで暮らしていますが、主人とはアメリカで知り合いました。人生が大きく変わったきっかけは一冊の雑誌です。
当時仕事のし過ぎで体調を崩し、続けたくても続けられない状況だったので全てをリセットするために、沖縄移住を決めていました。仕事帰りに立ち寄った本屋で、ある雑誌を手に取りページを開いた瞬間に「沖縄へ行く前にココ(アメリカ)に2ヶ月だけ行こう」と決め、結果インド人夫と出会い結婚したため沖縄には辿り着いていません。
このように、たった一冊の雑誌を読んだだけで、人生はガラッと変わるのです。
2.「今の自分」と出会う
仕事を辞めたからといって解放されないかもしれないし、安定した生活から離れる不安でストレスに感じてしまい自分を苦しめるかもしれないので、簡単に決断する必要はないでしょう。
オススメは「何もない」所に行ってみること。一週間でもいいから仕事から家族から友達、彼氏、出来ればスマホから離れてみませんか?外部との接触は、刺激を受け続けるものの、自分の思考が止まってしまいます。
ただ景色を見て、そこにいる人と触れ合い、「今」と純粋に向き合うと止まっていた自分の思考が動き出すかもしれません。「今の自分」に会いたくないですか?
アメリカでは、世界中から集まってきた人達との交流がありましたが、彼ら彼女らには明確な意思があり、自分の意見がはっきりしています。「彼ら彼女らは、自分たちの今と常に向き合っている」そう感じました。
3.自分をリセットする
私は不器用なので仕事をしながら次の目標ややりたいことが見つけられるタイプではないため、いつも旅に出てはリセットすることにしていました。
必ず一人旅です。
自分をリセットすることは今までを否定することではありません。
これから前に進むため、今までの立場や肩書き、立ち位置とは関係のない所に自分を連れて行くだけです。
一瞬周りに迷惑がかかると考えたりもしますが、意外と周りの時間は止まったりせず、自分なしでも動き出すものです。寂しくもあり、それに背を押されもするのです。リセットボタンは自分でしか押せません。
4.結局「予定は未定」であることを知る
どんなに自分が未来を思い描いても、自分自身ではどうにも出来ない運命の力で気づいた時には全く知らない道を歩んでいることもあります。
もちろん、その力に逆らって思い描く道を進むのも自分の人生の生きると言うことでしょう。私は思いきり運命の力が指し示す道を選びました。なぜかと言えば、その先に何があるのか知りたかったからです。
自分の知らない、予定していない未来がいったい何なのか。
5.選択に迷ったら「面白い」方を選ぶ
仕事を辞めようと思った時、次の仕事を決めずに行き先だけ決めました。
なぜかと言えば、その方が直感的に「面白い」と思ったからです。アメリカに2ヶ月だけ行くことも、インド人の彼に出会いインドに遊びに行ってみようと決めたのも、その方が「面白い」と思ったのです。
自分でも単純過ぎてビックリしますが、「少し大変でも、面白い人生を生きたい」これが自分の生き方だと知ってしまうと、いろんな出来事にぶつかっても受け入れられるのです。
「こっちの方が面白そう」という直感を信じてみるといいでしょう。
6.大変なことも多いことを理解する
正直言ってしまえば、大変なことも多いのです。
現在のインドでの暮らしも当初は子供たちのストレスを一緒に受け入れ、言葉もわからず悪戦苦闘の毎日だったのです。
でも客観的に見れば、インドで家族4人がバイクで4人乗りし、果てしなく続く遠浅ビーチをバイクで疾走し、初めて外国人を見る子供達の住む村の中をバイクで通り抜け、スコールの後の停電に悩まされ、そんな時でもゲームを続ける子供たちに和まされ、子供たちが「学校が楽しい」と言ったことに感謝し、タクシーに乗ればお釣りがない、お店に行くとお釣りがチョコだったり、日本ではありえない生活、景色を、感動を、日常の中にある小さなツッコミどころを日々「面白い」と思えてる今があります。
もちろん、出来事の受け入れ方は人それぞれですね。
7.「自分を幸せにしてあげましょう」
いつか素敵な誰かが自分を幸せにしてくれる、それもまた真実でしょう。
でも自分と常に向き合い決断を下して自分自身を幸せに導けるのは、やはり自分だけです。
私が「自分を幸せにしよう」と思ったのは実は自分にではなく、中学生の頃友人に「自分を幸せにしてあげなよ」と言っていたのがきっかけです。彼女はルックスも良く、人気もあり、成績も良く、社長令嬢で他人から見れば羨ましい存在だったのですが、他人には分からないコンプレックスを抱え、自分を傷つける行為を繰り返していたのです。
そんな彼女に当時の私は「自分を幸せに」と言い続けるしかできませんでした。誰かを傷つけてしまったり、誰かの理想から外れてしまった時「自分は幸せになってはいけない」と勝手に思い込んでしまうのです。
でも、他人はそれほど自分のことを見ていません。誰もが自分中心に地球が回ってると思っているわけですから、自分だけが自分のために自分の道を選んで良いのす。
「自分を幸せにしてあげましょう」。その結果が家族の幸せ、仕事の成果、友人の喜びになっていくと思いませんか。
8.選ぶ権利があること
日本人は比較的自分の人生を自分で選べる権利を持っていると思います。
私が住むインドでは家族の絆が強く、結婚や仕事をはじめ家族が人生に関わってくる事が多くみられますし、カーストの名残で自分の意思ではどうにも動かせない人生を生きている人がたくさんいます。
その点、日本では選択の自由がある程度認められている節があり、自分のあと一歩の気持ちさえあれば自由に生きられる国です。
選択できる自由があること。選ぶ権利があること。それは時に人を迷わせてしまいます。しかし、選ぶことができない環境に置かれている人もいること。そのことを思えば選べることは幸せだと思えませんか?
まとめ
「自分の人生を生きる」ことはある部分では我がままな人生と思われたりもします。しかし、それを決心し実行することにリスクがないわけではないのです。その覚悟を持って前に進めた時に「自分の道を歩いている」と実感できるのではないでしょうか。