まずは結論からですが、本当にやりたい仕事、つまり「天職」を、生まれて20年で見つけること自体が難しいです。 例えば、あなたはレトルトカレー、チェーン店のラーメン、回転寿司を食べて、これが一番好きだと言いきれますか?世の中にはまだ食べたことがない食べ物がたくさんあります。同じ寿司でも、銀座で食べる寿司よりも回転寿司の方がおいしいと言い切れますか?おそらく、言い切れないでしょう。
本当にやりたいことも同じです。学生の選択肢の幅は非常に狭いです。知識も経験も圧倒的に不足している。そのような中で本当にやりたいことを見つけるのは至難だと言えるでしょう。 そもそも社会人になっても天職が見つからない人は多いです。人の永遠の課題とも言えるでしょう。 しかし、やりたいことがわからない、そんな中でも、3年生はまもなくファーストキャリアを決めなければなりません。
そんなあなたへ、本当にやりたいことを見つけるために考えてほしいことを、「考えることと知ること」というツーステップで紹介していきたいと思います!
①捨てられないものを探す。=考えること
まず、人生ありきの仕事です。キャリアプランの前に、ライフプランを考えてみましよう。 まず選ぶ基準をたくさん書き出してみて、その中
でどうしても、何があっても捨てられないものを残してみてください。これが自己分析の始まりです。
例えば 結婚、家族との時間、趣味、夢、睡眠時間、お金、転勤の有無、友人との時間、休日、仕事のやりがい、安定…などですね。今あげたものだけでも12個出ました。
自己分析で大切なのは、このようにライフプランと併せて考えることです。まずどんな人生を歩みたいのか。その中で、仕事はあくまで一部と考えるのか、それとも仕事は人生の中心でありたいのか、半々なのか、次第に見えてくると思います。
どんな人生を歩みたいのかをベースに捨てられるものを捨てていく。残ったものの中からやりたいことを探すことが大切なのはないでしょうか。
②食わず嫌いをやめてみる=知ること
捨てられないもの、残ったものがわかったら、次に考えてもらいたいのが、そもそも世の中にどのような仕事があるのかです。自己分析をすることで、どんな人生を歩みたいのか、自分の好き嫌いは何か、夢中になれることは何か、どんな人が好きかなどは見えてくるかもしれません。しかし、不思議なことに自分がどう人生を歩みたいか、そもそも自分がどんな人間なのかわかってもそれだけでは仕事選びができません。それはなぜか?答えは単純で、仕事への知識がないからです。
その場合、次のアクションとして社会人と話してみる、インターンに行ってみるなど、知識を得るために動いてみてはいかがでしょうか?とっかかりとして、「なんか面白そう!」と直感的に感じるものにとりあえず飛び込んでみることも大切です。
とにかく大切なのは「食わず嫌い」をやめること。
「金に興味ないし銀行はいいや・・・」
「公務員なんて仕事つまらない。」
「マスコミなんてチャラいよね。」
「ベンチャーなんてどうせつぶれるし・・・」
それ、単なる食わず嫌いではないですか? 働く人と話してみましたか? インターンには参加しましたか?
食わず嫌いをやめ、たくさんの人と出会い話すことで多くの知識を得られるはずです。思わぬ出会いから選択肢が広がることも多々あります。
最大の敵は、「食わず嫌い」かもしれません。
おわりに
いかがでしょうか。 このツーステップで多少たりともやりたいことが見えてくれば幸いです。すべてを取ることはできません。まずは自分が大切にしたいものは何かを繰り返し考えるところから始めてみてください。
そして自分で考えるだけでなく、人に会っていろいろな価値観に触れてみることや知識を養うことを怠らないことです。
考えることと知ること。これらを繰り返すことで最善の選択ができます。天職はそのときそのときに最善を尽くすことで徐々に見えてくるものです。
決して今見つからないことに焦らず、考える、知るを繰り返し、まずはファーストキャリアを選択してみてください!